デジタルカメラが主流となって、写真を現物ではなくスマホやパソコンに残しておくことが増えました。
そんな中でもフィルムカメラは、「もの」として残せることでデジタルカメラには出せない良さがあります。
そんなフィルムカメラの使い方がわからないという方のために、始める前に知っておきたい、フィルムカメラとはなんなのか、本当に買うべきメーカーはどこなのか。
今回はカメラ歴8年以上経験のある私が、初心者に向けたフィルムカメラの始め方について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
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フィルムカメラとはいったい何?スマホやデジタルカメラとの違いは?
スマホを使って写真を撮ったことがある人は結構多いと思います。そういったスマホやデジタルカメラとフィルムカメラは一体何が違うのでしょうか?
ここではデジタルカメラとフィルムカメラの大きな違いを3つご紹介します。
撮った写真をすぐに確認できるかできないか
まず1つ目にあげられるのが撮った写真をすぐ確認できるかできないかです。
デジタルカメラは撮った写真をすぐに確認でき、消去もできます。スマホカメラも同様ですよね。
一方フィルムカメラは、撮ったその場では確認・消去ができず、現像するまでどんな写真が撮れたのか確認できません。
フィルムカメラは安いが、デジタルカメラは高い
商品やメーカーによっても違いますが、基本的にデジタルカメラよりもフィルムカメラの方が安価に手に入れることができます。
ただし、フィルム代や現像・プリント代などランニングコストがかかってきます。
一方デジタルカメラは購入段階でコストはかかるものの、SDカードがあればパソコンに保存しておいたり、いらないものは消去できるのでコストパフォーマンスは高めです。
ただし、フィルムカメラは中古のものが多く、希少性から高価格なものもあります。
雰囲気の違い
これは私個人が感じるものですが、フィルムカメラはデジタルカメラにはないエモさがあります。
フィルムを回すときのレトロ感、1枚1枚大切に撮らないといけないという気持ち。現像・プリントするまでのソワソワ感。
いろんないいところがあります。正直に言えば便利さでいったらデジタルカメラの方が上です。ですが、フィルムカメラにしか味わえない良さもあります。
これはぜひ一度手に取って体験してほしいですね。
フィルムカメラを始めるときに揃えたいものはたった2つ+α
フィルムカメラの始め方は結構簡単で、最低限必要なものはたった2つです。
・フィルムカメラ本体
・フィルム
この2つがあれば、とりあえずはフィルムカメラを始めることができます。カメラ本体はピンキリですが、中古で1万~から始めることができます。
あと1つ+αで買うのにおすすめなのは、「ストラップ」です。首にかけるバンドのことですね。
結構オシャレなものも多く、ストラップを変えるだけで雰囲気がガラっと変わります。
どうせ写真を撮るなら、自分の好きな雰囲気で撮った方が断然楽しいですからね。
購入はコチラのサイトがおすすめです。
カメラを大事にしたい人が買うべきアイテム
最低限2つあればなんとかなりますが、カメラを大事にしたいと思う人は購入しておくべきなアイテムをご紹介します。
キャリングケース
カメラ本体を収納できるケースのことです。ソフトタイプやハードタイプがあり、持ち運びをする時や、スーツケースなどに入れて移動する時に故障を防いでくれます。
メンテナンス用品
フィルターやボディを拭くクロス。ブロアー、クリーニングブラシなど、カメラをメンテナンスする用品は様々あります。
初心者が持っておくとよいものは、クロスが一番ですね。レンズが汚れたからってTシャツなんかで拭くのはやめましょう。レンズが傷つく原因になります。
初心者がフィルムカメラを購入するときに気を付けたい3つのポイント
では次に、実際フィルムカメラを購入するときに気を付けておくべきポイントを紹介します。
気を付けたいポイントは、
1.操作が簡単なものを選ぶ
2.新品で探そうとしない
3.自分がいいなって思ったものを買う
この3つです。
1.操作が簡単なものを選ぶ
まず初心者が気を付けたいのが、操作が難しいものを選ばないということです。
中古が多いフィルムカメラの中でも、最新のものはある程度簡単な操作のものが多いです。
しかし古い型、いわゆるクラシックカメラというものは、結構複雑な設定のものが多いことがあります。また高価なものも多いので初心者にはおすすめしません。
2.新品で探そうとしない
フィルムカメラは基本的に中古で買うことになります。
チェキといった新しいタイプのものであれば別ですが、フィルムカメラの新品は、ものによっては30万~とかなり高価格です。
なので中古から探すことがポイントになります。
3.自分がいいなって思ったものを買う
ネットで「フィルムカメラ おすすめ」などと検索をして、フィルムカメラを探す人も多いと思います。
ただこのネット時代の中で、正しい情報と間違った情報がありふれているのも事実です。
ましてや中古がほとんどの中で、ネットで購入するのは正直おすすめできません。
中古のカメラショップにいって、実際に目で見て触って、自分がいいなと思ったものを購入するのがおすすめです。
自分で選んだものには愛着も湧きますしね。
フィルムカメラのおすすめメーカーは?
購入する時のポイントの次は、実際どこのメーカーがいいのかですよね。
ここでは、信頼のおけるメーカーを6つご紹介します。また紹介するメーカーのフィルムカメラはコチラのサイトで購入ができます。
Nikon(ニコン)
世界中でも使われている日本メーカーNikon。私はデジタルカメラが初めてですが、Nikonで購入して今も使用しています。
Nikonのメリットは、
・オーソドックスでシンプルなデザイン
・機能性も十分
・そこまで高くない
・デメリットというデメリットがない
この4つです。特に傑作品ともいわれているNikon NewFM2は、非常に優秀で、初めてのフィルムカメラにもおすすめです。
シンプルなデザインが好きな方におすすめのメーカーですね。
CONTAX(コンタックス)
プラスチック製で作られたフィルムカメラを取り扱い、見た目の可愛さから人気もあるメーカー。
CONTAXのメリットは、
・丸いフォルムでかわいらしい
・軽量なものが多い
・カール・ツァイスという有名レンズを使える
メーカー全体の特徴として、丸みがありかわいらしさもある製品が多いです。
また軽量で、女性にも嬉しいのが魅力的です。
そして最大の特徴といってもいいのが、ドイツの有名レンズメーカー「カール・ツァイス」のレンズが使えるということです。
他には出せない、透き通りのある繊細な写真を撮ることができます。
レンズにこだわりがある人や、女性におすすめのメーカーです。ただし現在はカメラ事業から撤退しており、製品の修復等は行っていないので注意が必要です。
OLYMPUS(オリンパス)
ミラーレス一眼の原点にもなったOLYMPUS(オリンパス)。
OLYMPUSのメリットは、
・小型&軽量
・シンプルなデザイン
・レトロ感でおしゃれ
日本4大カメラメーカーの1つでもあるOLYMPUS(オリンパス)。
そのレトロ感でかわいらしいデザインは、女性からも人気を得ています。
時代は1936年までさかのぼり、当時では初任給1か月分以上の値段もしたカメラで、高級品の分類でした。
代表機種はOM-1、ペン、XAといったものがあります。コンパクトデザインながら鮮明な写真を撮ってくれます。
特にオリンパスペンは、コンパクトカメラの原点ともいえるようなデザインで、いわゆる「エモさ」を忠実に再現してくれる。そんな存在です。
Canon(キャノン)
こちらも日本4大カメラメーカーの1つCanon(キャノン)。
初号機である、1934年に生まれた試作機はカンノン(KWANON)ということを知っている人は数少ないでしょう。1936年に今でも呼ばれているキャノンとして、標準型のフィルムカメラが発売されました。
CANON(キャノン)のメリットは、
・豊富なレパートリー
があげられます。Nikonと比較されることも多く、どっちがいいの?という議論は絶えませんが、どちらもすばらしいメーカーであることは間違いありません。
こういったところで、最終的には自分がいいなと思った方を選ぶということが大切になってきます。
今でこそ丸みのあるボディが増えましたが、フィルムカメラ時代はカクカクと四角張ったデザインのものが多いです。
ただし、Canonのフィルムカメラはシャッター汚れが発生してしまうジャンク品も多く、まともに使えないこともあるので注意が必要です。特にネットで購入する場合は気を付けましょう。
PENTAX(ペンタックス)
フィルムカメラ一眼からスタートしたPENTAX(ペンタックス)。
PENTAXのメリットは、
・男女問わず使えるフォーマルデザイン
・比較的安価
こういったところがあげられます。一番の魅力は軽量なところで、女性が気軽に使いやすいことです。
また製造数が多いモデルもあり、比較的安価に手に入れやすいことから、初心者にもおすすめのメーカーです。
FUJIFILM(富士フィルム)
写ルンですや、チェキで有名な富士フィルム。現在はミラーレスなどのコンパクトデザインのものが主力です。
富士フィルムのメリットは、
・フィルムカメラを代表するほどの高性能
フィルムと社名にもあり、フィルムカメラから創業した富士フィルムは、フィルムカメラとしても高性能な製品を販売してきました。
現在はカメラだけでなく、医療関係でも使用される製品を製造しています。
現在主力なフィルムカメラの写ルンですは、昔でこそ使い捨てカメラとして使用されていましたが、今では繰り返し使用できます。
デザインは変わらず、そのレトロ感から女性にも人気があります。難しい操作が一切ないので、写ルンですから始めるのはかなりおすすめです。
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デジタルカメラが主流になり、フィルムカメラの存在感は薄れていくのは仕方ありません。
ですが、フィルムカメラにしか出せない味をぜひ一度味わってもらいたいです。
この記事が少しでもフィルムカメラを始めるキッカケになれば幸いです。