小学生になり、自分の部屋が欲しいと嘆くお子さんは結構多いです。
しかし自分一人の時間を与えて変な事をしないか、危険な事をしないか不安に思う親御さんも同じくらい多いでしょう。
この記事では、小学生に自分の部屋を与えてもいいか、また子供部屋がないことで成長に影響はでないかなどを紹介していきます。
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子供部屋を与える時期は、小学生低学年の割合が多い!
2020年2月にミキハウス子育て総研が行ったアンケート調査で、「子どもに何歳になったら自分の部屋を与えたいか」というものがあります。
その結果、
順位 | 年代 | 割合(%) |
1位 | 小学校低学年 | 38.3% |
2位 | 小学校高学年 | 25.0% |
3位 | 中学生以上 | 11.6% |
4位 | 分からない | 10.4% |
5位 | 5~6歳 | 8.3% |
6位 | 3~4歳 | 2.4% |
7位 | 0~2歳 | 2.1% |
8位 | 与える予定はない | 1.9% |
1番多かったのが小学校低学年でした。実際に部屋を与えた割合は少し変動するかもしれませんが、この割合に似てくるでしょう。
なので小学生のうちに自分の部屋を与える割合は結構多いです。小学校入学と同時に、自立していく道のりを歩ませたい親御さんも多いのが現状ですね。
遅くても中学生になったら自分の部屋を与えよう
子供部屋を与えるタイミングはご家庭によって違いますが、どんなに遅くても中学生に上がるころには自分の部屋を与えるのがおすすめです。
理由はなんといっても思春期。中学生はとても多感な時期で、この時期にいろいろなものを学び、人生にまで影響するのです。
子供が欲していなければそれでもいいですが、「欲しい」という要望にしっかり応えないと、強い反抗期になったり、ストレスから様々な病気を引き起こす可能性も出てきます。
※参考:成長期とカラダの変化について
小学生高学年で自分の部屋を与えるのが安心度高め
小学生低学年(1年~3年)となると、いろいろな言葉を覚えて結構しっかりしている印象もでてきます。
しかしまだまだ自己管理能力は低く、何でも一人で行うには少し不安な時期です。
しかし成長が早い子供ももちろんいるので、低学年でも「自分の部屋が欲しい」と言ってきたら、素直に与えてあげる方が伸び伸びと成長できるでしょう。
ポイントとしては、「なんでほしいの?」と聞き返して、それに対してちゃんと返答できるようであれば、自分の部屋を与えても大きな問題にはなりません。
高学年になるとしっかりしてくる子が多い
高学年(4年~6年)になると、低学年の面倒を見たりすることが増え、しっかりとしてくる子も増えてきます。
なのでこの時期であれば、比較的安心して自分の部屋を与えることができるでしょう。
親離れをしない子もいますが、子供の成長を切に願うのであれば、一応自分の部屋を与えておきましょう。寝るのは1人でなくても、勉強や好きな事の時間だけは自分の部屋でやらせるようにすると、自然と親離れをすることができますよ。
小学生に自分の部屋を与えることのデメリット
小学生に自分の部屋をあたる家族は多いとのことでしたが、実際デメリットがあるのも事実です。
ここでは実際に起きたトラブルをもとに、いくつかデメリットをご紹介します。
ゲームばかりするようになる
自分の部屋を与えることで、基本的に親の目が届かなくなります。
今まで親の前でしかゲームをせず、時間制限などを設けていた場合、それから解放されるのでゲームばかりするようになるケースはよくあります。
重要な事はゲームの時間を制限するのではなく、やらないといけないことをしっかりとやらせること。
「宿題が終わったなら好きなだけゲームしていいよ」といったような、ゴールを与えることで、メリハリをしっかりと付けられるようになります。
理由もなくゲームばかりしてはダメというと、余計にしたくなるので逆効果です。しっかりとルールをつけることで、このデメリットはカバーできますよ。
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掃除ができず不衛生になる・掃除が大変
小学生のうちから自分で掃除をできるようになる子はあまりいません。
そのため親御さんの掃除が行き届かないと、部屋がどんどん汚くなり不衛生になってしまいます。
また子供部屋が増えることで、掃除の箇所も増えるので、単純に大変という声もたくさんあがります。
できるだけ小さい時から掃除の習慣をつけさせることで、親が掃除をしなくても大丈夫なようになっていきますよ。
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家族間のコミュニケーションが減る
自分の部屋の快適さに慣れると、どんどんリビングで過ごす時間は短くなっていきます。
そのため家族のコミュニケーションも減りがちになります。小学生の時期はまだまだ家族のコミュニケーションをとっていた方が、成長にも良い影響を与えますから、「勉強はリビングでやる」「ゲームするときはリビングでやる」など家族時間を設けるようにしましょう。
倒れている場合がある・気付かない
小学生はまだまだ自己管理ができていません。気を付けたいのが熱中症などの病気。
熱中症は気がつくとなっているということが多く、寝ている時でも起きます。
大人であれば「やばそう」という感覚がありますが、子供はいまいちわからずに、気が付いたら倒れているなんてこともあるのです。
自分の部屋で倒れていたら、基本的には気付かないので、最悪のケースも考えられます。特に夏場はクーラーをずっとつけるように設定しておくなどの対処は必要ですね。
小学生に自分の部屋を与えることのメリット
デメリットももちろんありますが、メリットもしっかりとあります。ここでは小学生に自分の部屋を与えるメリットについて解説していきます。
自己管理能力が鍛えられる
子供は1人になるといろんなことを考えます。何して遊ぼうか、何して時間を過ごそうかなど、自分で学んでいきます。
リビングでずっと親と過ごしていると、あれしなさいこれしなさいと指示が飛ぶかもしれませんが、自分の部屋だとそれがないので、自由に考えて行動するようになります。
いろんな感性が身につく、小学3~4年の頃に特に自己管理能力が鍛え始められますね。
親離れができ、親側の自由時間が増える
親離れをさみしく思う親御さんもいるかと思いますが、親離れは立派な成長の証。
自分の部屋がないとなかなか親離れができませんが、部屋ができるだけでどんどん親離れは進みます。
その結果親側の自由時間が増え、今まで子供に費やしていた時間を、自分に使うことができるのもメリットの1つでしょう。
親子関係の信頼が生まれる
子供に部屋を与えることで、子供側は「部屋をくれた」「自分を認めてくれた」と認識します。
子供に部屋を与えることは、子供を信頼している証でもあるのです。子供は結構そういったところに敏感なので、人知れず感謝していることも多いです。
恥ずかしくて感謝の言葉は言わないかもしれませんが、きっと心の中では喜んでいる子供も多いはずですよ。
今回は小学生に自分の部屋を与えるかどうか、与える時期について解説しました。
遅くても中学生から、心配な方は小学校高学年から、子供に安心している方は低学年から与えるようにしましょう。
大事なのは子供をしっかりと信頼すること。心配な気持ちもよくわかりますが、子供を信頼してあげることで、家族関係もうまくいきますよ。
今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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