突然ですが皆さんは1日どれくらい歩いているでしょうか。
分からないことは iPhone の「ヘルスケア」などのアプリを使って、1日の歩数をチェックしてみましょう。
もし1日に5,000歩以下であれば注意が必要です。 理想は8,000歩以上ですが、あまりにも歩数は少ないと、様々な病気のリスクが高まります。
この記事ではパーソナルトレーナー監修のもと、歩かないことのデメリット、歩くことのメリットについて解説していきます。
【監修者】N.T
NSCA認定パーソナルトレーナー
健康・からだ作りの基礎・最新のトレーニング事情についての情報発信を行う
【経歴・実績】
2010年 日本体育大学を卒業
2010~ 実業団のトレーナーとして活動
2014年 NSCA認定パーソナルトレーナー取得
2014~ 大手メディアサイト等にて健康・トレーニングに関する情報発信
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歩かないとどうなる?
人は歩かないとエネルギーの消費効率が落ちるため、食事で摂取したエネルギーが使われない場合、 脂肪として溜まっていきます。
その結果糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まります。
他にも慢性的な運動不足により、 睡眠の質が悪くなったり、骨粗鬆症などのリスクも高まるのです。
そのため歩くことはとても大切です。ですが1日8000歩も軽くとなると結構な時間がかかります。なのでなかなかできないという方も多いのではないでしょうか。
次に歩くことのメリットを紹介するので、そのメリットを知れば、 きっと今すぐにでも歩きたくなるはずです。基本的には良いことばかりなので、 ぜひチェックしてみてください。
歩くことのメリットとは?
歩くことのメリットは以下の6つです。
ひとつずつ簡単に見ていきましょう。
歩くことのメリット
- 脳が鍛えられる
- 気分が明るくなる
- 眼精疲労にも効果的
- 体幹が鍛えられる
- 運動不足を解消できる
- お金をかけずに健康をゲットできる
メリット①脳が鍛えられる
一つ目は脳が鍛えられるということです。 歩いて足を動かすと脳の酸素消費量が増し、頭頂部で運動を担う「運動脳」が活性化されます。
脳は筋肉と同じで使わないとどんどん衰えていきます。
2週間も歩かないと誰でも運動脳が萎縮し、それが脳機能全体の低下を招き起こすことになります。
アイデアが思い浮かばない時は散歩をしてみよう。といった話を聞いたことがあるかもしれません、これは理にかなった話なのです。
メリット②気分が明るくなる
なんとなく気分が乗らない日でも、 外に出て太陽を浴びて散歩をすると気分がスッキリとする、明るくなるということはよくあります。
これは太陽を浴びることで得られるセロトニンの効果と言われています。
セロトニンは脳内で喜び・偕楽をもたらすドーパミンと、不安・緊張・興奮などを促すノルアドレナリンのバランスを調整し、ストレス下でもメンタルを明るくしてくれる効果があります。
さらにセロトニンを原料に、体温を下げる効果があるメラトニンというホルモンが分泌されます。
これは睡眠の質を高める効果があるので、結果として睡眠の質が良くなり、元気になるというメリットを得ることができるのです。
メリット③眼精疲労にも効果的
インターネットが当たり前になった時代で、スマホやパソコンを眺める時間が長くなったという人は結構多いのではないでしょうか。
これらは近距離のピントを合わせることにばかり力が入るので、眼精疲労になりやすいのです。
しかし散歩をすることで自然と遠くに目が行くようになるので、眼精疲労を軽減できるというわけです。
歩きスマホは意味がないので、音楽を聴くように持ち歩くか、家に置いて散歩に行くようにするのが効果的です。
メリット④体幹が鍛えられる=腰痛対策・太りにくくなる
散歩は手軽にできるメリットがありますが、 実は全身を使って行える運動でもあるので、体幹を鍛えることにも効果的です。
主に鍛えられるのはお尻や太ももの筋肉。これらが鍛えられることで、姿勢が良くなったり、腰痛対策になったり、代謝が上がって太りにくい体になるなど良いことがたくさんあります。
ダイエットにも効果的なので、綺麗な体を作りたい、痩せたいという方にもおすすめです。
メリット⑤運動不足を解消できる
社会人になりどうしても運動する時間が取れないという方は結構多いのではないでしょうか。
運動不足が続くと、太って血圧が上がったり、 イライラしやすくなったりなど様々なトラブルが起きます。
この状態を運動負債とも呼びます。
この運動負債を避けるには、 散歩がとても効果的です 。デスクワークの方でも通勤や、ちょっとした移動の合計で3000歩ぐらいまでは行くことが多いです。
なので1日8000包が目安とされているので、残り5000歩ぐらい歩けば運動負債はたまらなくなります。
仮に忙しくて散歩ができなかった日は、 翌日にその文を歩けば大きな問題はありません。
毎日コツコツやることがとても大切です。
メリット⑥お金をかけずに健康をゲットできる
ここまで紹介したように散歩をすることのメリットはとても大きいです。そしてこれらのメリットは全て健康につながっていきます。
散歩は最悪靴があれば誰でもできるので、 お金をかけずに行うことができます。
健康のためにはジムに通うといった選択肢もありますが、 毎月結構な金額がかかるので、あまりお金がないという方にとっては通いづらいものでもありますよね。
しかし散歩であれば場所を問わずどこでもできるので、手軽にできる健康法としてはとても優秀なものになります。
脳を活性化させる歩く時に意識したいこと
どうせ散歩をするのであれば、より脳を活性化させたりなど効率の良い散歩を行いたいですよね。
そのためにはいくつか方法があります。散歩をするときはぜひ以下のことを意識して行なってみてください。
散歩で意識したいこと
- 行ったことがないところで歩く
- 腹式呼吸を意識す
- ラジオなどを聞きながら歩く
- 目的をもってみる
- 歩幅を大きくする
- 手を大きく振る
行ったことがないところで歩く
散歩をするとどうしても毎日同じようなコースになってしまうという方は結構多いです。
しかしそうなってしまうと、毎日同じ繰り返しになってしまうので、 新しい情報を得られにくく、脳は活性化しにくくなってしまいます。
新しいところで散歩をすると、 見たこともない景色や花、知らなかったおしゃれなお店などが見つかって、脳はアドレナリンを分泌します。
このように脳の活性化に役立つので、いつもと違う場所で散歩をしてみるのはとてもおすすめです。
腹式呼吸を意識する
二つ目が呼吸法です。 呼吸は自律神経に大きく影響しており、体を落ち着かせるためにはとても大切なことです。
自律神経を整えるためにオススメな呼吸法が、 腹式呼吸です。
息を吸うときにお腹を膨らまして、吐く時にお腹をへこますだけの呼吸法です。
たったこれだけで自律神経を整えるのに効果的なので、散歩をするときは是非意識して行なってみてください。
ラジオなどを聞きながら歩く
続いてラジオを聴きながら歩くということです。
音楽を聴きながら歩くという人はとても多いかもしれませんが、それをラジオに切り替えてみることで脳の活性化が期待できます。
とある実験で一時間以上1ヵ月にわたってラジオを聴いてみた結果、前後で記憶に関するの脳の部位が成長しているということがわかりました。
ラジオで話している事を理解するのは、意外と集中力がいるので脳は活性化しやすいです。
好きな芸人さんのラジオなど、 YouTube にでも動画が上がっていたりするので、ぜひ取り入れてみてください。
目的をもってみる
気分転換に散歩をするのも効果的ですが、 目的をもって散歩をするということもかなり効果的です。
例えば いつもよりも早歩きをして 心拍数を上げてみたり、 試験勉強の際に、30個の単語を覚えるまで帰らない。といったように目的は何でもいいので設定してみましょう。
散歩ではインターネットから離れることで、 えられる情報量が少なくなるので、 物事に集中しやすくなるというメリットがあります。
そのため目的に対して集中しやすく、 何かを覚えるということはとても効果的です。
最近では本をリスニングできるサービスも増えているので、 そういったものを利用するのも一つですね。
歩幅を大きくする
歩幅を大きくするとより筋肉に刺激を与えることができ、 筋トレとして効果的になります。
歩幅をいつもよりも10cm 程度広げることで、 健康寿命が延びたりするというデータもあるので、 歩幅を広くするということを常に意識してみましょう。
散歩しているうちにいつのまにか歩幅が戻っていることがよくありますので、気がついた時にプラス10cmということを思い出して行なってみましょう。
手を大きく振る
手を大きく振ると体の重心が動くので、 それを支えようと体は体幹を使うようになります。
その結果体幹トレーニングの効果が上がり、姿勢を正しくしたり、 歩く時の形を良くしたりなどの効果があります。
肩周りを動かすことで肩甲骨の凝りなどの解消などにも効果的なので、 歩く時は歩幅と一緒に、手を大きく振るということも意識してみましょう。
今回は歩くことについてのメリットについてお伝えしました。
社会人になるとどうしても散歩をするという機会は少なくなってしまいますが、 歩くことは健康にとってとても大きなメリットを生みます。
都会の方であれば降りる駅をひとつ前にしてみたりするのも効果的でしょう。