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【管理栄養士監修】CCレモンって体に悪い?毎日飲んでも大丈夫なのかを解説

 

サントリーから販売されている、程よい甘みと酸味は特徴的なCCレモン。

さっぱりとした味で子供から大人まで人気を得ている清涼ドリンクです。

ビタミンCが豊富そうな飲み物なので健康的な印象もあるかもしれませんが、体に悪いのではないかという悩みを持つ方もいるかと思います。

この記事では管理栄養士監修のもと、ccレモンが体に悪いのかどうか、毎日飲んでも大丈夫なのかについて解説していきます。

【監修者】M.N

福井県出身の管理栄養士。
論文や企業から学んだ正しい知識を、誠心誠意をもって情報発信。
過去に書いた記事は300本以上。大手メディアにも掲載多数。
【経歴・実績】
2016年  健康栄養学科の大学を卒業・管理栄養士を取得
2016~年 大手食品会社勤務 主に商品開発に携わる
2021~年 健康に関する情報発信・Webライターとして活動

結論:CCレモンは体に悪い!飲み過ぎには注意

結論からお伝えすると、ccレモン好きの方にとっては残念かもしれませんが、ccレモンは体に悪いと言えます。

まず原材料を見てみましょう。

CCレモンの原材料

糖類(果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、砂糖)、レモン果汁/炭酸、香料、ビタミンC、酸味料、ベニバナ色素、パントテン酸カルシウム、ビタミンB6、カロチン色素

特に体に悪いと考えられるものを赤字にしました。この赤字にしたものについて詳しく見ていきましょう。

糖類(果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、砂糖)が及ぼす体への害

果糖ぶどう糖液糖とは、とうもろこしやじゃがいも、さつまいもを原料とする甘味料の一種です。

異性化糖ともいわれ、健康的な糖と言われているブドウ糖の約10倍のAGEs(終末糖化産物)を発生させるとされています。

AGEsとは体内に蓄積された過剰な糖分とたんぱく質が結合してできる老化促進物質のことで、AGEsが体内に増えると老化が進みやすくなるといわれており、この現象を「糖化」といいます。

そして砂糖も同様にこの「糖化」を引き起こすリスクが高まります。

砂糖に関しては血糖値を急上昇させる働きもあるため、身体への負荷は大きいです。

この糖が主原料であるため、CCレモンは体に悪いと言えるわけです。

糖類だけのジュースよりかは幾分かはマシ

ccレモンは体に悪いとお伝えしましたが、単純に糖類を中心としているジュースよりかは幾分かはマシと言えます。

ビタミンCが含まれていることは間違いありませんし、その量はレモン40個相当となっています。

ただし注意したいのは、レモン自体にはそこまでビタミンCがないということ。

食材100g換算にしたとき、その量はビタミンCが最も豊富とされるアセロラの約17分の1です。

ビタミン=レモンのイメージが強く、そのレモンの数で例えられるととても多いビタミンCの量に感じるかもしれませんが、これは企業のマーケティング技術の1つです。

ビタミンCが入っていることは間違いありませんが、だからといって健康的な飲み物といえるわけではないでしょう。

参考:ビタミンCが多い食べ物ランキング

CCレモンを毎日飲むとどうなる?体への害は?

CCレモンが好きすぎて毎日飲むという方もいるかもしれません。CCレモンを毎日飲むことで起きる体への害は以下のようなものが考えられます。

注意ポイント

  • 虫歯
  • 糖尿病
  • 肥満

1つずつ簡単に見ていきましょう。

虫歯

まず一番に考えられるのは虫歯です。砂糖がたくさん使われている飲み物なので、虫歯のリスクは確実に高くなります。

そして虫歯が怖いのは単純に歯が痛くなるだけでなく、あごの骨に細菌が移って、骨髄炎などを引き込まします。

さらに虫歯を放置するとその細菌が血流にのって全身に運ばれることもあります。

これを菌血症(歯性菌血症)といい、運ばれる細菌が多くなると動脈硬化や心筋梗塞、心内膜炎など重篤な病気のリスクを高めることがわかっています。

飲んだあとは水で軽くゆすぐか、ブラッシングをすることを忘れないでおきましょう。

参考:虫歯を放置するとどうなる?歯以外への影響も!?

糖尿病

CCレモンは糖質が高く、毎日飲んだり、何本も飲むことで糖尿病のリスクが高まります。

糖尿病を引き起こす原因は単純に糖質だけの話ではありませんが、砂糖は血糖値を急上昇させるため、これが糖尿病を引き起こすと考えられています。

砂糖に関してはほとんど栄養素がなく、あるのは健康へのリスクばかりなので、なるべく摂取は控えたいところです。

肥満

そして肥満のリスクも高まると言えます。単純にCCレモンだけであればそこまでカロリーはありませんが、CCレモンと一緒に脂質の高いポテトチップスなどと摂取した場合はこの限りではありません。

肥満になる要因としては、糖質×脂質の組み合わせです。

スナック菓子と一緒にとることで肥満に近づき、肥満になることで血の流れが悪くなり、様々な病気のリスクも高まってしまいます。

適度に飲む分には気分転換にもなりますが、毎日のように飲むことは控えるのが賢明といえるでしょう。


今回はCCレモンは体に悪いのかどうかについて解説しました。再度お伝えしますがあまり体にいいと言える飲み物ではなく、できる限り摂取は控えることを管理栄養士としてもおすすめします。

ただしなんにでも言えることですが、とにかく極端に飲み過ぎたり食べすぎたりしなければ、そこまで健康被害がでることはありません。

できれば月に1本程度、多くても週に1本程度に抑えておくようにしましょう。

今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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