人工甘味料の1つであるアドバンテーム。
KURAKURAの管理栄養士が監修した、「人工甘味料危険度ランキング」では第6位に選ばれている人工甘味料です。
この記事では管理栄養士監修のもと、アドバンテームの危険性や病気のリスク、よく含まれている食品などについて解説していきます。
【監修者】M.N
福井県出身の管理栄養士。
論文や企業から学んだ正しい知識を、誠心誠意をもって情報発信。
過去に書いた記事は300本以上。大手メディアにも掲載多数。
【経歴・実績】
2016年 健康栄養学科の大学を卒業・管理栄養士を取得
2016~年 大手食品会社勤務 主に商品開発に携わる
2021~年 健康に関する情報発信・Webライターとして活動
目次(本サイトはアフィリエイトを含む記事があります)
アドバンテームとは?甘味度は砂糖の約3万倍!
アドバンテームとは、アミノ酸系の甘味料アスパルテームから作られる、高甘未度甘味料の1つです。
甘さはなんと砂糖の約3万倍となっています。どれくらい甘いのか想像もできないのではないでしょうか。
実際のところ人間の味覚は、甘すぎるものを苦味と感じるので、この3万倍甘いというのは体感することはできません。
例えばですが、とある食べ物に300gの砂糖が必要だとすれば、アドバンテームはたった0.01gで代用が可能というわけです。
アドバンテームはコストパフォーマンスが高い&カロリーもない
アドバンテームに限らずですが、人工甘味料は少ない量で済むためコストパフォーマンスがすぐれているのです。それでいてカロリーもないので、カロリーを気にしている方にとっては、かなり助かる添加物になります。
しかしそんな嬉しいことばかりではないのが現実です。いろんな食品に言えることですが、メリットが大きい食品には思わぬ落とし穴があるもの。続いてアドバンテームの危険性についてみていきましょう。
アドバンテームの危険性や病気のリスクは?
そのアドバンテームの危険性とは、
- 消化器障害
- 赤血球・ヘモグロビンの減少
- 胸腺委縮
- 重量低下
といったものがあります。これは動物実験で行われた場合のデータの1つです。ほかの実験では上記のような結果がでないというデータもあるため、あくまで危険性という認識になります。
厚生労働省が認可している甘味料なので、比較的安心して摂取できると思いますが、動物実験で消化器障害などが出ている以上、摂取量は控えることをおすすめします。
アドバンテームの一日摂取許容量
国立医薬品食品衛生研究所が出している、食品添加物ADIによると、アドバンテームの一日許容摂取量は5mgとされています。
意識的とるようなことをしないと、この量は越えられないので、普段の生活通りでも問題ないでしょう。
ただしアドバンテームを含む食品・飲料をいつも摂っている方は注が必要です。
アドバンテームがよく含まれている食品や飲料は?
アドバンテームがよく含まれている食品・飲料としては、
- ノンアルコール飲料
- ガム
- 液体シロップ
- プリンやゼリー
- 糖質オフの焼き菓子
- カップラーメン・カップ焼きそば
- アイスクリーム
といったものです。原材料に「甘味料(アドバンテーム、ステビア)」といった表記があるので、記載されていないかどうかチェックしてみてください。
アドバンテームを含む人工甘味料については未だ謎が多い
アドバンテームを含む人工甘味料ですが、実際のところ未だわからないことも多いのです。2004年に開発されたばかりなので、人体への影響に関する論文等もまだまだ少ない状況なのです。
そして管理栄養士だけでなく、医者でも言及している人が多くいますが、同じ医者でも真逆の意見があります。
摂取量や体質によっても、体に与える悪影響はどのくらいというのは、ハッキリとはわかりません。
ただ「危険性もある」という情報がある以上、"健康にいい"とは言えないです。ただし砂糖が大量に含まれた食品・飲料よりかはいいかもしれません。
▼あわせて読みたい
情報を自分で取捨選択する時代ですから、何が正しいのか、何が間違っているのかを自分で判断する必要があります。
この記事の結論としては、「摂取するのはおすすめしない」となります。少しでも参考になればと思います。
動画で人工甘味料のことについて学ぼう
YouTubeでは管理栄養士の方や医者の方が、人工甘味料について説明している動画がたくさんあります。
人工甘味料全体について知っておくことは、健康にも大きくかかわってくるので、健康を気にしている方はぜひチェックしてみてください。
おすすめ動画①
おすすめ動画②
おすすめ動画③
アドバンテームが使われる食品・お菓子とは?
ここでは実際に確認されたアドバンテームを使用した食品・お菓子・飲料をピックアップしています。
発見次第追記しているので、気になる方はチェックしてみてください。(2022/11/15更新)
アドバンテームが使われているお菓子
- チョコビ みかん味
- 愛媛せとかゼリー
- たらみのいちごゼリー入りチョコプリン
- スーパーカップ 大盛りいか焼そば 167g(販売終了)
- カバヤ タフグミ ザ・カクテル(生産終了)
今回は人工甘味料のアドバンテームについてお伝えしました。
まだまだ分からないことも多いアドバンテームですが、管理栄養士としては、アドバンテームを含む人工甘味料の摂取はあまりおすすめしません。
カロリーゼロ、血糖値もあがらない魅力的な人工甘味料ですが、やはり何かしらの落とし穴はきっとあると思います。
不確定要素が多い人工甘味料も多いので、摂取は慎重にしたいですね。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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参考サイト・文献