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【管理栄養士監修】人工甘味料の危険度ランキングを公開!安全なものはある?【2024年最新】

「砂糖は体に悪い」

「甘いもの食べたいけど砂糖はとりたくない」

「ダイエット中だから甘いものを食べられない」

「血糖値を気にしているから砂糖は取れない」

そんな悩みを解決するように作られた人工甘味料。今では様々な食品・飲み物に使用されています。

血糖値も上がりにくいですし、カロリーもゼロ。そんな夢のような人工甘味料ですが、やはり危険性が疑われます。

この記事では管理栄養士監修のもと、人工甘味料の危険性をはじめ、様々ある人工甘味料を危険度のランキング形式でご紹介します。

▼安全性のランキングを見たい方はコチラ

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そもそも人工甘味料とは?危険性は嘘?本当?

人工甘味料とはサトウキビから作られる蜂蜜や、ミツバチが作る蜂蜜などの自然物とは違い、科学的に造られた甘味料のことをさします。

いわゆる食品添加物の一つで、少量で砂糖の何倍もの甘さがあることから、健康被害のリスクが示唆されています。

そして結論からお伝えすると、人工甘味料は体に悪いと言えます。

しかし人工甘味料といっても、たくさんの種類があり、中には比較的安心して使えるものもあります。

もちろん体に悪いと言えるものもあり、中には発ガン性や脳腫瘍のリスクが高まるといったデータが出されている人工甘味料もあります。

続いて危険度ランキングを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

人工甘味料の危険度ランキング【2023年版】

それでは人工甘味料の危険度ランキングをご紹介します。

管理栄養士からの主観的な情報もあるので、参考までにご覧ください。

※自然由来の甘味料は含めていない、人工甘味料のみをピックアップしています

人工甘味料の危険度ランキング6位:アドバンテーム

アミノ酸系の甘味料アスパルテームから作られる、高甘味度甘味料で、砂糖の約3万倍の甘みを有しているのが特徴です。

食品への添加だけでなく、オレンジやグレープといった果汁感や、キャンディなどのミント感を高める効果があります。

危険性としては、動物実験で赤血球・ヘモグロビンの減少が見られ、他にも胸腺委縮や重量低下などが見られました。

飲料やデザート、ヨーグルトなどに含まれることが多いのでチェックしてみてください。

▼コチラの記事で詳しく説明しています

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人工甘味料の危険度ランキング5位:スクラロース

スクラロースは砂糖の約600倍の甘さをもつ人工甘味料です。

消化管で消化・吸収されずに、そのままの形で便として排出されます。1991年にカナダで食品への使用が認められ、日本では1999年に認められた、比較的新しい人工甘味料です。

消化・吸収されないと謳われていますが、実際には尿に排出が見られたので、10~30%ほどは吸収されているというデータもあります。

消化や吸収に関して不確かな事も多いので、いまだに謎めいた部分があるので注意が必要です。

コチラも飲料やデザート、ヨーグルトやお菓子など様々なところに使われています。

▼スクラロースについてはコチラの記事で詳しく説明しています

人工甘味料の危険度ランキング4位:ネオテーム

ネオテームは砂糖の約1万倍の甘さをもつ人工甘味料です。アスパルテームの改良版でもあります。

ネオテームを摂取することで、体内でメタノールが産生され、これが体に害を与えるとされています。

体内で消化されないともされていますが、実際には尿中への移行が確認されており、それに伴い母乳や乳児への移行の可能性も示唆されています。

明確な事ははっきりとされていませんが、動物実験では肝臓・気管支・肺胞への発ガンがあったので、できるだけ避ける方が無難でしょう。

▼ネオテームについてはコチラの記事で詳しく説明しています

人工甘味料の危険度ランキング3位:アセスルファムK

2000年に認可された比較的新しい人工甘味料です。

砂糖の200倍の甘さを有しており、カロリーもゼロとなっています。

アセスルファムKには、プラスチックと同じ成分の塩化メチレンが含まれているため、これが発ガン性の疑いがあると言われています。

動物実験では、リンパ球減少による免疫力低下や肝臓障害が増加が見られました。

コスパが高く、かなり多くの食品・飲料に使われているので、摂取量も多くなりやすいことから危険度を高めにしました。

▼アセスルファムKについてはコチラの記事で詳しく説明しています

人工甘味料の危険度ランキング2位:サッカリン

砂糖の350倍の甘みを有しているサッカリン。その歴史は古く、世界で最初の人工甘味料でもあり、第一世界大戦後に注目を浴びました。

しかしながら1960年代に一度発ガン性があると考えられ、使用禁止になりました。そのあと動物実験などが行われた結果、発ガン性が認められず使用可能な人工甘味料となっています。

安全性が確認された甘味料ではありますが、昔のイメージをうまく払しょくできず食品に使われることは少なくなりました。使用されるものとしては醤油などの調味料によく見られますね。

サッカリンの摂取で肥満になるという研究報告もありますから、なるべく避けるようにするのが無難です。

▼サッカリンについてはコチラの記事で詳しく説明しています

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人工甘味料の危険度ランキング1位:アスパルテーム

最後がアスパルテームです。様々な食品・飲料に使われており、安全性・危険性に関して最も論争がある人工甘味料の1つです。

コスパに優れており、加工や保存等もしやすいので、企業側に有利になるような研究データがあることも考えられます。

アスパルテームに関する研究の中には、発ガン性が高まったり、頭痛やうつ病といった様々な病気に影響するというものもあります。

スイートポイズン(甘い毒)と名付ける研究者もいるほどで、その危険性はいまだ未知数です。できるだけ摂取しないように心がけましょう。

2023年7月14日に発ガン性がある可能性のリスト入りに?

2023年6月30日のニュースで、WHOの国際がん研究機関の審査後に、アスパルテームが発ガン性がある可能性リストに入ることが発表されました。

これによりアスパルテームの危険性は、より信憑性の高いものとなったと言えるでしょう。

実際のところまだ不明な部分はありますが、アスパルテームが含まれた食品・飲料への影響は大きいと考えられますね。

また最新の情報が分かり次第更新します。

▼アスパルテームについてはコチラの記事で詳しく説明しています





安全な人工甘味料はある?

できれば誰しも健康的でいたいと思うと思います。そうなると安全で健康的な人工甘味料があるのか気になるところですよね。

しかしながら、確実に100%安全といえる人工甘味料はほぼないといってよいでしょう。

どの人工甘味料も少なからずリスクが示唆されているため、安心できる食品添加物とは言い切れません。

自然由来の甘味料ならまだ安心

人工甘味料ではなく、自然由来の甘味料であればまだ安心して摂取することができます。

自然由来・天然の甘味料としては、

  • カンゾウ(甘草)
  • グリチルリチン酸二ナトリウム
  • キシリトール
  • ソルビトール
  • L-ラムノース
  • D-リボース
  • ラカンカ
  • てんさい糖
  • ステビア

などがあります。ステビアは生殖機能に影響があるというデータもありますが、全体的にみて危険度ランキングで紹介した人工甘味料よりは安心できるものです。

天然由来でいうと「はちみつ」も甘味料の1つになります。はちみつはかなり体に良く、体力回復、腸内改善、美容効果といったメリットがあるので、これまで紹介した甘味料の中でも特におすすめです。

できれば甘みは「はちみつ」から摂取するのが望ましいですね。ただしはちみつは栄養価が高く、果糖も含まれているため、摂りすぎると肥満につながるので、摂取量はほどほどにすることが大切ですよ。

▼管理栄養士おすすめのはちみつについてはコチラの記事がおすすめです

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人工甘味料は危険・体に悪いは嘘なのか

人工甘味料は様々なところで使われており、体に悪い・問題ないの討論はいまだに続いています。

同じ医者でも「人工甘味料が体に悪いは嘘」と意見する方もいるので、「人工甘味料が危険っていうのは嘘なんじゃないの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

人工甘味料が体に悪いのが嘘かどうかは、実際のところ不明な点が多いのが現状です。なので絶対に嘘とは言い切れません。

1つ言えることは、体に悪いというデータが出ている以上、絶対に安心できる添加物ではないということです。

またどんなものでも過剰摂取が一番危険です。数多くのもの人工甘味料が使われるので、生活していれば人工甘味料を摂取しないというのはなかなか難しいです。

なので普段購入しているもので「人工甘味料が使われていないか?」「人工甘味料が使われているから他のもので代用できないか」などを意識的に行い、摂取量を控えていくようすることを管理栄養士としておすすめします。

人工甘味料が入っている食べ物や飲み物は?

人工甘味料を含む食品や飲料には、ダイエットソーダ、低カロリーのヨーグルト、糖質制限されたスナック、ライトアイスクリーム、糖分が減らされたジャム、そして一部のチューインガムやキャンディーが含まれます。

人工甘味料を含む添加物は表示義務があるため、原材料名を見れば基本的には書いてあります。

しかしながら個包装のものには書かれていないなどがあるため注意が必要です。想像している以上に人工甘味料を使っている食べ物や飲み物は多いのです。


今回は人工甘味料についてお伝えしました。いくら国が認めている食品添加物とはいえ、経済の関係上など未知数なことは多いです。

研究データもすべてが正しいとは限らないので、自分で何が正しいのかを判断する必要があります。

管理栄養士としても、人工甘味料については謎な部分が多いので、そういった不確かなものはなるべく摂取しないようにすることおすすめします。

今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

KURAKURAでは、管理栄養士など様々な専門家の監修のもと、暮らしに役立つ情報を発信しています。ぜひまたご覧ください。



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【監修者】M.N

福井県出身の管理栄養士。
論文や企業から学んだ正しい知識を、誠心誠意をもって情報発信。
過去に書いた記事は300本以上。大手メディアにも掲載多数。
【経歴・実績】
2016年  健康栄養学科の大学を卒業・管理栄養士を取得
2016~2022年 大手食品会社勤務 主に商品開発に携わる
2021~22年 健康に関する情報発信・Webライターとして活動

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