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【管理栄養士監修】知らなきゃ損!体にいい保存食とは?選び方や保存方法について解説!

日本は災害が多く、万が一の時のために保存食を用意している家庭が増えてきました。

念のために保存食を置いておきたい気持ちはあっても、保存食はおいしくない、体に悪そうといったイメージがあるのも現実です。

そこで今回は管理栄養士監修のもと、体にいい保存食についてご紹介します。

【監修者】M.N

福井県出身の管理栄養士。
論文や企業から学んだ正しい知識を、誠心誠意をもって情報発信。
過去に書いた記事は300本以上。大手メディアにも掲載多数。
【経歴・実績】
2016年  健康栄養学科の大学を卒業・管理栄養士を取得
2016~年 大手食品会社勤務 主に商品開発に携わる
2021~年 健康に関する情報発信・Webライターとして活動

体にいい保存食とは

保存食にも様々ありますが、いったいどのようなものが体にいいと言えるのでしょうか。

ここではそもそも保存食とはどういうものを指すのかを踏まえて、体にいい保存食について解説していきます。

そもそも保存食とは?

保存食とは長期保存ができる食品のことを指します。

保存期間が短い生鮮食品とは異なり長期間保存できるため、非常時に備えたり食材の廃棄を減らしたりすることができます。

また一般的には冷蔵保存を必要とせず、常温保存できるものを指します。

インスタント食品や乾パン、缶詰などが保存食に当たりますね。

体にいい保存食とは?

体にいい保存食とは、長期保存ができると同時に栄養価が高く、健康に良い効果が期待できる食品のことを指します。

その中でも体にいいと言えるものとしては、添加物の入っていない無添加の保存食です。

栄養素でみると魚や肉類の缶詰などが優秀といえます。

保存食のメリットとデメリット

保存食のメリットは、長期保存ができるために備蓄がしやすいことや、コスト削減につながることなどが挙げられます。

一方、デメリットとしては、栄養素の偏りや風味の劣化が起こることがあります。

保存食におすすめの食材

保存食の中でも特におすすめの食材についてご紹介します。

保存期間が長い食材

乾物や乾燥果物、缶詰など、保存期間が長い食材があります。

これらは長期保存ができるため非常時にも役立ちます。

また保存期間が長い食材には、旬の食材に比べて値段が安いというメリットもあります。

栄養価が高く、保存に適した食材

栄養価が高くかつ保存に適した食材には、乾物やドライフルーツ、缶詰などが挙げられます。

またレトルト食品やジャーキーも保存期間が長く、栄養価が高いという特徴があります。

健康に良い食材

健康に良い食材として保存に適したものには、豆類、ナッツ類、乾燥果物、麦類、海藻類、ドライフルーツなどがあります。

これらの食材には栄養素が豊富に含まれているため、健康にも役立ちます。

保存食の効果は?

保存食は長期保存ができるだけでなく、いくつかの嬉しい効果があります。

ここでは保存食を持っておくことの効果についてご紹介します。

栄養素を効率的に摂取できる

保存食には必要な栄養素が豊富に含まれているものもあります。

乳製品や大豆製品などの加工食品には、必須アミノ酸やカルシウム、ビタミンB群が豊富に含まれています。

魚の缶詰であれば、タンパク質を十分に摂取することもできます。

緊急時の非常食としても使える

保存期間が長い保存食は、非常時に備えて備蓄することができます。大災害や停電などの緊急事態が発生した際に、普段の食事が摂れなくなった場合には、保存食が生命維持に役立ちます。

非常食として備蓄する場合には、保存期間や栄養価だけでなく、調理が不要な缶詰や乾物、水分補給ができる飲料も持っておきましょう。

長期保存によるコスト削減

保存食は、長期保存することができるため、買い置きや備蓄にも最適です。

また季節や地域限定の食材も保存食であれば、いつでも手軽に味わうことができます。さらに食材の鮮度が落ちても捨てることが少なくなるため、無駄な費用を削減できます。

保存食の選び方

保存食はかなりたくさんの数があり、どのように選べばいいか悩む方もいるかと思います。

そこでここでは保存食の選び方について解説していきます。

食材の保存期間や保存方法

保存食を選ぶ際には、食材の保存期間や保存方法に注目しましょう。

保存期間が長い食材であっても、正しい保存方法を守っていなければすぐに腐ってしまいます。

また、保存方法が適していないと栄養価が劣化してしまうこともあります。食材ごとに適した保存方法を調べ、正しく保管することが大切です。

栄養価や効能に注目して選ぶ

保存期間や保存方法以外にも、栄養価や効能に注目して保存食を選びましょう。

保存食に含まれる栄養素は、長期保存によって劣化することがあるため、栄養価の高い食材を選ぶことが重要です。

また保存食によっては、独特の味や匂いがするものもあります。

自分が好きな味や香りの保存食を選ぶことで、より無駄なコストを削減させることができます。

好みや食べ方に合わせて選ぶ

最後に好みや食べ方に合わせて保存食を選ぶことも大切です。

保存食は長期間保存することが前提となりますが、それでも食べる機会があることを忘れないでおきましょう。

どれだけ保存期間が長くても、食べるのに苦労するのでは意味がありません。

自分が好きな味や調理方法に合わせた保存食を選ぶことで、いざという時にも食べやすくなります。

また保存食を利用してレシピを考えることで、創造性やアイデアを活かすこともできます。

保存食の正しい保存方法

保存食は基本的には長持ちしますが、誤った保存方法だと、想像している以上に劣化が進みます。

ここでは正しい保存方法についてみていきましょう。

温度管理や湿度管理に注意する

保存食を長期保存するためには、温度管理や湿度管理が重要です。

保存する場所によって、保存期間や品質が変化することがあります。

まず保存する場所は、風通しがよく直射日光が当たらない場所を選びましょう。ま

た温度は常温以下の場所が望ましいです。保存する場所が暑すぎると、食品が劣化しやすくなるため、できるだけ涼しい場所を選びましょう。

次に湿度についてですが、湿気が多い場所では、食品にカビや菌が繁殖しやすくなります。

一方湿気が少ない場所では、食品が乾燥して品質が低下することがあります。湿度は、50%〜60%程度のところが望ましいです。

保存容器や保存袋の選び方

保存食を保存するためには、適切な保存容器や保存袋の選び方が重要です。

食品に合った保存容器や保存袋を選ぶことで、鮮度や風味を保ちながら保存することができます。

保存容器にはガラス容器やプラスチック容器、金属容器などがあります。

ガラス容器は耐熱性や耐久性があり、匂いや風味を保持することができます。

プラスチック容器は軽量で割れにくく密閉性が高いため、携帯にも便利です。金

属容器は耐久性があり、保存期間が長い食品に適しています。

また保存袋にも、食品に合った種類があります。

密閉性が高く軽量でコンパクトなジップロック袋や、真空パック袋がおすすめです。真

空パック袋は、食品に空気を入れないため、鮮度や風味を長期間保つことができます。

非常時に備える保存食の種類と量

保存食は非常時に備えておくべきな食料です。

しかしいざ保存食を購入するとなると、どんなものを購入したり、どれくらいの量を購入すればいいのか悩むと思います。

そこでここでは、非常時に備えて購入すべき保存食の種類と量について解説します。

緊急時に必要な保存食の種類

緊急時に必要な保存食の種類は、災害時にも必要な栄養素を含むものを選びます。

例えば非常食には栄養バランスの良いレトルト食品、保存期間が長い乾パンや缶詰、栄養価の高いレーズンやドライフルーツ、そして水が必要な場合は水の備蓄も欠かせません。

また家族の年齢や健康状態によっては、医療用食品や特別な配慮が必要な食品も用意しておくことが必要です。

緊急時に必要な量の計算方法

緊急時に必要な量の計算方法は、一人あたりの必要なカロリーや栄養素を計算し、家族全員分の備蓄量を算出します。

基本的に一人あたり1日3食、1食あたりのカロリーは約2000kcalが目安です。

ただし年齢や性別、健康状態によって必要なカロリーや栄養素が異なるため、個人の状況に合わせて計算することが重要です。

非常時に必要な保存食の備蓄方法

非常時に必要な保存食の備蓄方法は、常に新しいものから消費していく「先入れ先出し」の原則に従い、備蓄期限を確認しながら定期的に交換することが必要です。

また保存場所については、風通しの良い冷暗所や乾燥した場所を選び、温度や湿度の管理に注意することも重要です。

家族全員が非常時に必要な食料の場合は、家族の人数分の備蓄が必要になるため、備蓄場所の確保も考慮しておく必要があります。

保存食のデメリットと注意点

常食としても災害時などの食料としても優秀な保存食ですが、デメリットもあります。

デメリットも知っておくことで、より効果的に保存食を使うことができます。

保存食には栄養バランスの偏りがある

保存食には長期間保存するために添加された塩分や糖分が含まれることがあります。

そのため、食品の栄養バランスが崩れ、偏った栄養素を摂ることになる場合があります。

保存食は長期間保存できるが、風味が落ちる

保存食は長期間保存することができますが、保存期間が長くなると風味が落ちる場合があります。

特に乾燥保存されたものは、時間が経つと風味が弱くなる傾向があります。

そのため長期保存する場合は、できるだけ新鮮なものを選び、適切な保存方法を選ぶようにしましょう。

高い

保存食は長期保存も兼ねた商品で、様々な技術が詰まっています。

そのため比較的価格が高い物が多いです。反対に長期保存が可能ということで、在庫を長く持って置けるという点で、逆に安くなっているものもあります。

保存食に関するQ&A

最後に保存食に関してよくある質問についてお答えします。

保存食の期限はどれくらい?

保存食の期限は食材によって異なります。一般的には、加工食品の保存期間は短いもので1年程度、長いもので5年程度とされています。

また自然の食材である乾燥野菜やドライフルーツなどは、密封された状態で5年以上保存できるものもあります。

ただし期限が過ぎてしまった保存食は風味や栄養価が低下している可能性があるため、できるだけ新しいものを選ぶようにしましょう。

冷凍保存と乾燥保存、どちらがおすすめ?

保存食の保存方法には、冷凍保存や乾燥保存などがあります。

どちらがおすすめかは、保存したい食材や使用する目的によって異なります。

冷凍保存は、食材の風味や栄養価をできるだけ損なわずに保存できるため、生鮮食品や加工食品などの保存に適しています。

一方乾燥保存は、軽量化や長期保存が必要な場合に適しています。

また自然の食材を乾燥させたドライフルーツや乾燥野菜などは、栄養価が高く長期保存が可能なため、非常時の備蓄食品としてもおすすめです。

保存食はどのような場面で使われるのか?

保存食は災害時やキャンプ、アウトドアなどでの非常食や、長期間の旅行や移動などでの持ち運び食品として利用されます。

また自然災害が多い地域では、常に保存食を備蓄しておくことが求められています。

最近ではコロナ禍による外出自粛や在宅勤務の増加に伴い、家庭での備蓄や自炊需要が高まっており、保存食の需要も増えています。


今回は体にいい非常食についてお伝えしました。

備えておいて損はありませんから、万が一のことも考えて購入しておくようにしましょう。

今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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