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【管理栄養士監修】しらすって体に悪い?毎日食べることの効果やリスクを紹介

ご飯のおともとして大人気のしらす。体によさそうなイメージもありますが、一部では体に悪いのではないかという意見があります。

この記事では管理栄養士監修のもと、しらすは体に悪いのかどうか、また毎日たべることの効果やリスクについて解説していきます。

しらすの事に関して不安に思う方はぜひ最後までご覧ください。

【監修者】M.N

福井県出身の管理栄養士。
論文や企業から学んだ正しい知識を、誠心誠意をもって情報発信。
過去に書いた記事は300本以上。大手メディアにも掲載多数。
【経歴・実績】
2016年  健康栄養学科の大学を卒業・管理栄養士を取得
2016~年 大手食品会社勤務 主に商品開発に携わる
2021~年 健康に関する情報発信・Webライターとして活動

しらす・釜揚げしらすは体に悪い?考えられるリスクを紹介

しらすが体に悪いとされる理由としては、

  • 塩分量が多くなりがち
  • コレステロール値が高い
  • 水銀が含まれている

この3つです。

M.N
そこまで気にしなくていいこともありますが、1つずつ簡単に見ていきましょう。

塩分量が多くなりがち

生しらすであればあまり気にしなくてもいいところですが、釜揚げしらすやちりめんじゃこといった、塩ゆでされて乾燥されたものは、塩分量が高い傾向にあります。

そのため食べすぎると高血圧の原因なるので、体に悪いとされる理由になります。

高血圧になると体のむくみをはじめ、ひどくなると動脈硬化によって脳卒中や心筋梗塞などの重い病気のリスクも高まります。

M.N
加えて醤油で味付けといったことをすると、さらに塩分量が増えるので注意ですね。

コレステロール値が高い

しらすはコレステロール値が高く、食べすぎると動脈硬化などの原因になり、血栓ができやすくなるので、体に悪いとされています。

しかしこの情報には語弊があり、しらすはHDL(善玉)コレステロールといって、体に好影響を与えるコレステロールがほとんどです。

そのためコレステロール値が高いから体に悪いという考えは、あまり気にしなくてもよいでしょう。

M.N
ちなみにLDL(悪玉)コレステロールの摂りすぎが体に良くないです。マーガリンとかお肉・チョコレートなどに多いので注意しましょう。

▼あわせて読みたい

コレステロールが高い人が食べてはいけないものとは?コレステロールを下げるおすすめの食品もご紹介!

水銀が含まれている

しらすに限定される話ではありませんが、魚には水銀が含まれており、これが妊婦にとっては赤ちゃんにダメージを与える場合があるため、これが体に悪いと言われる所以の1つです。

しかしながらしらすに含まれる水銀の量はごくわずかで、特に気にする必要はないほどです。

魚=水銀が含まれているから危険という認識が広まったため、これに合わせてしらすも影響を受けたのではないでしょうか。

ここに関してのルーツは分かりませんが、水銀に関して体に悪いというのはほとんど気にしなくても大丈夫でしょう。

参考資料:これからママになるあなたへ おさかなについて知っておいてほしいこと(厚生労働省)

しらすは体にいい!毎日食べるとどんな効果がある?

体に悪いと言われる理由についてお伝えしてきましたが、実際のところは注意したいのは塩分量くらいで、量さえ守ればしらすはとても体にいい食べ物です。

そんなしらすですが毎日食べるとどんな効果を得られるのでしょうか。考えられる効果としては、

効果

  • 子供の成長・骨粗しょう症の予防
  • 神経回復
  • 血栓の予防

といったものです。1つずつ見ていきましょう。

子供の成長・骨粗しょう症の予防

 

しらすはカルシウムが豊富に含まれており、骨や歯の形成に効果があります。

そのため子供の成長にもおすすめですし、骨粗しょう症といった骨の病気への予防にもなります。

神経回復

しらすに含まれるビタミンB12は、脳細胞や脳神経などの修復を行う栄養素ともいわれています。

このビタミンB12を積極的にとることで、不眠症や自律神経失調症などの改善に効果が期待できます。

血栓の予防

シラスに含まれるセレンは、血管を拡張させ、血液が固まるの防ぐ効果があります。

その結果脳梗塞や心筋梗塞といった、血栓による病気を防ぐのに期待ができます。

M.N
目に見えての効果は感じにくいかもしれませんが、長期的にはメリットを受けられるでしょう。

生しらす・釜揚げしらすの栄養素・タンパク質は?

生しらすの栄養素は以下のようになっています。

生しらすの場合

・エネルギー:67kcal
・たんぱく質:15.0g
・脂質:1.3g
・炭水化物:0.1g
・主なミネラル類
・ナトリウム:380mg
・カリウム:340mg
・カルシウム:210mg
・マグネシウム:67mg
・リン:340mg
・主なビタミン類
・ビタミンA:110μg
・ビタミンD:6.7μg
・ビタミンE:0.9mg
・ナイアシン:3.7mg
・ビタミンB12:4.2μg

釜揚げしらすの場合

・エネルギー84kcal
・たんぱく質:17.6g
・脂質:1.7g
・炭水化物:-g
・主なミネラル類
・ナトリウム:840mg
・カリウム:120mg
・カルシウム:190mg
・マグネシウム:48mg
・リン:320mg
・主なビタミン類
・ビタミンA:140μg
・ビタミンD:4.2μg
・ビタミンE:0.8mg
・ナイアシン:2.1mg
・ビタミンB12:1.5μg

釜揚げは塩ゆでする分、カロリーや塩分量が高くなります。そのほかにも幾分か違いはあり、生で食べた方がカリウムを効果的に摂れるというメリットはあります。

タンパク質を効果的に摂るのであれば、釜揚げの方が有効的になります。

参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

▼参考記事

【しらす】を食べよう!栄養と効能、釜揚げ・しらす干し・ちりめんとの違いやおすすめのレシピ

生しらす・釜揚げしらすは筋トレに効果的!

しらすはタンパク質が豊富ということでした。

そのため筋トレをやっている方の栄養食としてとてもおすすめです。

また炭水化物・脂質も低いので、減量・ダイエット食としても優秀な働きをします。

健康食としてはもちろん、トレーナーには嬉しい食品になりますね。

納豆しらすって効果ある?

しらすはそのままごはんにかけて食べるということも多いですが、様々なところにアレンジして食べられることも結構多いです。

その中で注目度が高いのが「納豆しらす」。相性も良く、どちらも体に良いとされる食品ですが、得られる効果としては、

納豆しらすの効果

  • ガンの予防
  • 免疫力アップ
  • 貧血予防
  • 精神安定
  • 美肌効果
  • 骨や歯の健康維持
  • 腸内環境が整う
  • 老化防止

といったように様々あります。納豆は発酵食品なので、腸内環境を整え、その結果免疫力UPや美肌効果、便秘改善などに期待ができるのです。

互いに相乗効果がある組み合わせなので、ぜひとも一緒に合わせて食べましょう。

▼あわせて読みたい

【管理栄養士監修】納豆が体にいい理由とは?5つの驚くべき健康効果を紹介

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▼参考記事


今回はしらすが体に悪いとされる理由、また効果について解説しました。

まとめ

  • しらすは体に悪くない
  • 塩分量・摂取量に注意して食べれば体にいい
  • 筋トレにも効果的

今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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