ラーメンは年代・性別関係なくよく食べている人気のメニューです。
その人気とは裏腹にラーメンが体に悪い理由はいくつもあります。今回はラーメンが体に悪い理由について、管理栄養士監修のもと解説していきます。
監理栄養士がおすすめする体に優しい食べ方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【監修者】M.N
福井県出身の管理栄養士。
論文や企業から学んだ正しい知識を、誠心誠意をもって情報発信。
過去に書いた記事は300本以上。大手メディアにも掲載多数。
【経歴・実績】
2016年 健康栄養学科の大学を卒業・管理栄養士を取得
2016~年 大手食品会社勤務 主に商品開発に携わる
2021~年 健康に関する情報発信・Webライターとして活動
目次(本サイトはアフィリエイトを含む記事があります)
そもそもラーメンって体に悪いって本当?嘘?
結論からお伝えするとラーメンは体に悪いと言えます。
おいしくて定期的に食べたくなりますが、管理栄養士としてもなるべく食べることは控えることをおすすめします。
ですが体に悪い理由を知っていないのと、なかなかやめることもできないかと思います。
ここからはラーメンが体に悪い理由について解説していくので、ぜひご覧ください。
ラーメンが体に悪い理由は?
ラーメンが体に悪い理由としては、
- 塩分が多い
- 高カロリー
- 健康を害する材料が多い
- グルテンが豊富
この4つです。他にも理由がありますが、代表的なものをピックアップしました。1つずつ簡単に見ていきましょう。
1.塩分が多い
ラーメンは、塩を含む様々な不健康な材料で作られています。
ラーメンは種類にもよりますが、5g程の塩が含まれることが多いです。
1日に摂取して良い塩分量は男性で7.5g、女性で6.5gです(厚生労働省ホームページより)。
1食で適切な摂取量の半分以上を摂取することになるので、トータルで塩分過多になる可能性が高いのです。
塩分の摂りすぎは、高血圧、脳卒中、心臓病など、さまざまな健康障害を引き起こす可能性があるので、体に悪い理由の1つといえるでしょう。
2.高カロリー
ラーメンは麺単体だとそこまでカロリーが高いわけではありませんが、スープを含むと結構なカロリーになってしまいます。
1食だと500kca~800kcal以上となりますが、あわせて餃子やから揚げ、チャーハンなどのメニューも頼むことが多く、結果として高カロリーな食事になりがちです。
カロリーが高い食事は肥満に繋がり、肥満が原因で様々な病気を引き起こす原因となります。
3.健康を害する材料が多い
ラーメンの種類や作る店、インスタントかどうかなどにもよりますが、ラーメンには
- MSG(グルタミン酸ナトリウム=うまみ調味料)
- 人工香料
- 防腐剤
などさまざまな不健康な成分で作られることが多いです。
これらの成分は、癌の発症リスクを高めるなど、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
4.グルテンが豊富=消化器系の健康を損なう
ラーメンは消化器系の健康を損なう可能性があります。
ラーメンの麺は小麦と水を使って作られることがほとんどで、グルテンが豊富です。
グルテンはもちもちな食感を作るという面では優秀なのですが、粘り気が増す分消化がしにくく腸へダメージを与えやすいのです。
またセリアック病やグルテン不耐性の人は消化器系の問題を引き起こす可能性があります。
そしてラーメンに含まれる高い塩分は、脱水を引き起こし便秘につながる可能性があります。
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ラーメンのスープが特に体に悪い?
ラーメンが体に悪い理由としてよく話があがるのが「スープ」です。
濃厚系のスープも人気で、おいしいのはもちろんですが、その濃厚さゆえ「何となく体に悪そう」と感じている方も多いかと思います・
その考え通りで、ラーメンはスープが特に体に悪いといっても過言ではありません。スープが体に悪い理由としては、
ラーメンスープが体に悪い理由
- 塩分が多い
- 飽和脂肪酸が多い・脂質が高い
- 添加物が多い
塩分が多い
ラーメンが体に悪い理由のところでもお伝えしましたが、塩分はこのスープにたくさん含まれています。
塩分が体に与える悪影響は先ほどの通りなのでここでは省きますが、スープが特に体に悪い理由の大半がこの塩分になりますね。
飽和脂肪酸が多い・脂質が多い
ラーメンのスープには、飽和脂肪酸も多く含まれています。
飽和脂肪酸はコレステロール値を上げ、肥満のリスクを高める可能性のある脂肪の一種です。
肥満になることで心臓病などのリスクが高まるので、体に悪いと言えるでしょう。
添加物が多い
ラーメンスープにはうま味調味料を始めとした添加物がいくつか使われます。
とくにカップラーメンに関しては、保存をきかすために防腐剤や保存料などの添加物が入っています。
これらの添加物はがんや先天性異常、胃腸障害など、さまざまな健康障害を引き起こす可能性があるので、体に悪い理由の1つとしてあげられるでしょう。
つけ麺は体に悪い?いい?
スープが体に悪いということが分かったかと思います。
それに対して「つけ麺ならスープの摂取量が減りそうだしまだマシ?」という考えをもつ方もいるのではないでしょうか。
これに関してはスープに付ける量によって違いがあります。
またつけ麺のスープは濃いめに作られることも多いので、普通のスープラーメンより塩分量が多いことも十分に考えられます。
スープに付ける量を少なめにすれば、幾分かはマシかもしれませんが、大きな違いがないことは頭に置いておきましょう。
大人気のとんこつラーメン・家系ラーメンは体に悪い?
海外でも一番人気とされているとんこつラーメン。一番好きという方も結構多いのではないでしょうか。
結論からいうと残念ながらとんこつラーメンも体に悪いです。
そしてとんこつラーメンは豚骨や背脂を使われるので、脂質がとても高くラーメンの中でもトップクラスに太りやすいと言えます。
また一番有名な博多とんこつラーメンの場合は細麺なので、消化吸収が早く血糖値が上がりやすいといったデメリットもあります。
おなじ豚骨ベースの家系ラーメンも同様な理由で体に悪いので注意しましょう。
体にやさしいラーメンの食べ方とは?
ここまでラーメンが体に悪い理由についてお伝えしてきましたが、それでもたまには食べたくなりますよね。
そんなとき少しでも体に優しい食べ方をすれば、幾分かは健康への害を軽減できます。方法としては、
体にやさしいラーメンの食べ方
- 卵やチャーシュー野菜などを最初に食べる
- スープはあまり飲まない
- 昼に食べる
といったもの。他にもありますが簡単にできる3つをピックアップしました。コチラも1つずつ見ていきましょう。
卵やチャーシュー野菜などを最初に食べる
タンパク質を最初にとると血糖値が急上昇しにくく、太りにくい食べ方ができます。
体への負荷も抑えられるので、卵やチャーシューなどのタンパク質を先に摂るようにしましょう。
野菜も脂肪の吸収を抑える効果があるので、麺よりも先に食べることをおすすめします。
スープはあまり飲まない
ラーメンの中でも特に体に悪いとされるスープはできるだけ飲まないようにしましょう。
ごはんにスープをかける食べ方も、かなり体への負荷が大きいのでできるだけしないことが大切です。
昼に食べる
糖質や脂質が高い食事は昼にするのが理想的です。
なぜなら昼は代謝が上がる時間帯ですし、体を動かしている方も多いので、エネルギーをうまく消費できるからです。
夜の場合は活動も減り、寝る時間帯だと消化不良にもなるため、太りやすくなったり、睡眠の質が下がったりなど様々なデメリットがあります。
夜食べる場合でも7時までに食べるか、寝る4時間前には食事を終えておくようにしましょう。
▼きんにくんがラーメン一週間生活でダイエットに成功しています
麺類は基本的に体に悪い!
ラーメンは体に悪いとされていますが、残念ながら多くの麺類が体に悪いと言えます。
その理由としては、基本的に麺類は小麦粉で作られることが多いからです。体に悪い麺類としては、
- うどん
- パスタ
- そうめん
- 焼きそば
といったもの。体にいい麺類としてはタンパク質が豊富な「そば」です。しかしそばもそば粉と小麦粉を混ぜて作られることが多いので、その場合は注意が必要です。
そばは体にいいですが、十割そばや二八そばといった、そば粉の量が多いものを選ぶことが大切ですね。
監理栄養士おすすめの麺類
今回はラーメンが体に悪い理由について解説しました。
おいしくてついつい食べてしまうラーメンですが、できるだけ摂取は控えめにしておくことをおすすめします。
今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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