やめたいけどやめられない二度寝。とても気持ちが良いものですが、実際体にいいのか悪いのか疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
二度寝が気持ちよくてわざとアラームを早くかけたりする人もいるほですが、実はリスクがあるかもしれません。
この記事では、二度寝が体に悪いのかいいのか、脳へのダメージやうつ病のリスクなど、二度寝に関する情報をまとめました。
二度寝のことで悩む方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次(本サイトはアフィリエイトを含む記事があります)
二度寝はうつ病に影響がある?リスクについて解説
二度寝がうつ病に影響があるかどうかということについては、実ははっきりと分かっていないのが現状です。
しかしいくつかの研究では、二度寝とうつ病の間に関連性がある可能性が示唆されています。
ある研究では二度寝をする人は、うつ病の症状を経験する可能性が高いことがわかりました。
しかしこの研究は、二度寝がうつ病を引き起こすことを証明したわけではないことに注意が必要です。
二度寝をする方は結構多いですが、それに比例してうつ病の数が多いわけではありません。ただうつ病のリスクが高まる可能性があるということは頭に入れておきましょう。
うつ病の原因は?
うつ病の原因は1つではありません。むしろ、遺伝的、生物学的、心理的、環境的な要因が組み合わさって起こると考えられています。
うつ病の原因として考えられるものには、以下のようなものがあります。
- 遺伝的要因:うつ病は家族内で発症することがあるため、遺伝的な要因がある可能性があります。
- 生物学的な要因:脳内化学物質の変化がうつ病に関与している可能性があります。心理的要因ストレスになるような出来事や、パートナーの死などの人生の変化が、うつ病の引き金になることがあります。
- 環境的要因:トラウマ、暴力、貧困にさらされると、うつ病になるリスクが高まります。
二度寝は脳にダメージを与えるって本当?嘘?
これに関しては結論からお伝えすると直接ダメージを与えることはありません。
しかし睡眠サイクルが乱れることで、自律神経も乱れてしまったり、睡眠の質が低下することによって、脳の活動に悪影響を与えることがあります。
そうなった場合、
- 集中力の低下
- 日中の眠気
- 寝つきが悪くなる
といったリスクが高まる場合があります。しかし二度寝で得られるメリットがあるのも事実。
続いて二度寝によるメリットを簡単にご紹介します。
▼参考記事
「二度寝」が脳にダメージを与えるってホント?朝すっきり目覚めるコツも
二度寝は体にいい?二度寝をすることのメリットを解説
「二度寝は体に悪い」「二度寝は体にいい」この両意見は、どちらも可能性が示唆されており、一概に断定はできない状態です。
ここでは二度寝をすることで得られるメリットについて解説していきます。二度寝が体にいいとされている理由としては、
二度寝が体にいい理由
- 気分が向上する
- 記憶力が向上する
- 代謝が上がる=体重が減る
といったものです。1つずつ簡単に見ていきましょう。
気分が向上する
特に休みの日に二度寝をする方は多いのではないでしょうか。好きなだけ寝ていられると思うと気分が上がりますよね。
この時に体内では「コルチゾール」が分泌されていることが分かっています。
コルチゾールとは抗ストレスホルモンとも呼ばれており、ストレス耐性を担うホルモンの事です。
そして二度寝をしている状態は「エンドルフィン」という多幸感をもたらすホルモンも分泌されます。
二度寝が気持ちいいと感じる人はこのエンドルフィンが関係しています。気分があがるのであれば二度寝は体にいいと言えますね。
記憶力が向上する
最近の研究では1日2回睡眠をとる人は、1日1回しか寝ない人よりも情報を思い出す能力が高いことがわかりました。
これは起きてすぐまた寝るというよりは、昼寝をした場合の方が関係しそうな話です。
適度な昼寝は集中力が向上したり、リラックス感を得られることが分かっているので、これらが体にいいとされる理由の1つですね。
代謝が上がる=体重が減る
「本当?」と思うかもしれませんが、二度寝は体重を減らすのにも効果的とされています。
最近の研究では1日1回しか寝ない人に比べ、1日2回寝た人の方が体重が減ったという結果が出ているのです。
これは1日2回睡眠をとることで代謝が整うためと考えられています。どちらかというと昼寝が及ぼすものですが、これも体にいいとされる理由の1つになりますね。
▼参考記事
目覚ましを早くかけて二度寝をわざとするのはまずい?
意図的に二度寝をすることにはいくつかのリスクがあります。主なリスクとしては、
- 睡眠サイクルが乱れる
- 寝坊しやすくなる
の2つです。1つずつ簡単に見ていきましょう。
睡眠サイクルが乱れる
1つ目は自然な睡眠サイクルを乱す可能性があることです。
7時間睡眠をあえて5時間・2時間と分けると、実際寝付くまでに時間がかかることもあるため、睡眠サイクルが崩れやすくなります
その結果不眠症やその他の睡眠障害を引き起こす可能性があるのです。
寝坊しやすくなる
二度寝をして睡眠サイクルが崩れると、本来自然と起きるべき時間ずれてしまい、結果として寝坊しやすくなります。
誰しも1回目は起きて時間に余裕があるからもう一回寝て、つい寝すぎてしまったという経験があるのではないでしょうか。
二度寝をした際に深い睡眠に入ってしまうと、体はどうしても起きにくくなるので注意が必要です。
二度寝してしまうのは病気?
意図的に二度寝をすることはリスクがあります。しかし中には無意識に二度寝をしてしまうという方もいます。
その場合は以下の病気が考えられます。
二度寝してしまう人に考えられる病気
- ナルコレプシー
- 反復性過眠症
- うつ病
コチラも1つずつ簡単に見ていきましょう。
ナルコレプシー
ナルコレプシーとは夜間に十分な睡眠をとっていても、日中に圧倒的な睡眠衝動を感じるというものです。
居眠り病ともいわれ、無意識に寝てしまうという方はこの病気の可能性があります。
また睡眠発作と呼ばれる、自然に眠くなる時間帯を経験することもあります。
▼参考記事
ナルコレプシー(居眠り病)はこんな病気~いま望まれる理解とおもいやり
反復性過眠症
反復性過眠症は、日中の過度の眠気と昼寝や長時間の睡眠を必要とすることを特徴とする病気です。
一日16時間~20時間ほど寝てしまう方は該当する可能性が高いです。
比較的まれな病気で、人口の1%未満が罹患するといわれています。
反復性不眠症の方は、通常夜間に長時間にわたって眠り、朝起きるのが困難な場合があります。
日中は、何度も昼寝をしたくなったり、長時間眠り続けたりすることがあります。
▼参考記事
うつ病
3つめがうつ病です。「会社に行きたくない」「学校に行きたくない」という気持ちが強いと、どうしても二度寝をしたくなります。
二度寝というよりは「なにもしたくない」「ずっと寝ていたい」という感情があれば、うつ病の可能性が考えられます。
「ずっと寝ていたい」というのはうつ病のサインでもあるため、もしこのような感情がある場合は、カウンセラーを受けたり、環境を変えたりすることも大切です。
二度寝をやめたい人必見!一発でスッキリと起きる方法
二度寝は気持ちが良いものですが、一発でスッキリと起きれた方が楽ですよね。方法としては基本的なことにはなりますが、
スッキリと起きれる方法
- 睡眠の質を高める
- カーテンを開けておく・レースカーテンにしておく
- 楽しみを用意しておく
この3つです。他にもたくさん方法はありますが、比較的手軽にできるものをピックアップしました。
睡眠の質を高める
一発でスッキリと起きるためには、睡眠の質を高めることが非常に大切です。
これが8割程度といっても過言ではありません。
睡眠の質を高める方法もいくつかありますが、
- 寝る前にスマホやパソコンを見ない
- 自分の体にあった寝具に変える
- 部屋を真っ暗にする
- 自律神経を整える
- リラックスできる環境にする
などがとても大切です。睡眠の質を高めることで、しっかりと体を休めることができ、次の日のエネルギーを蓄えることができます。
結果として目覚めもよくなり、一発で起きれることに繋がります。睡眠の質に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
カーテンを開けておく・レースカーテンにしておく
部屋に遮光カーテンを使っている方も結構多いと思います。
しかしそうなると自然光が入ってこないので、ずっと夜の状態が続いているのと同じことになります。
太陽の光はセロトニンを分泌することにも繋がり、脳が起きるためには必要な事です。
そのため寝る前にはカーテンを開けておき、太陽光で自然と起きれるような環境づくりが大切です。
楽しみを用意しておく
以外と効果的なのが「楽しみを用意しておく」ということ。
人はワクワクとする未来があると、ドーパミンなどのやる気ホルモンが分泌され、目覚めもよくなります。
遠足の日や旅行の日は、楽しみで眠れないということもあるかもしれませんが、結構スッキリ起きれたりしませんか?
人は楽しみなことには活発的になれるので、楽しみを用意しておくことはとても大切です。
日常的であれば、おいしいパンを用意しておく、食べたことのないごはんのお供を用意しておくといったことも効果的ですよ。
今回は二度寝が体に悪い理由、体にいい理由について解説しました。
一概に体に悪いとは言い切れませんが、寝すぎは体に悪いと言えます。
7時間睡眠を心がけて、なるべくスッキリと起きれるように心がけましょう。
今回の記事が少しでも参考になればうれしいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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